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サブイベント 悲劇②

【デュラン】
「・・・ティア。
・・・実は、話しておかないと
いけないことがあるんだ。
この帽子の花は、昔、ある女の子から
もらっていた花なんだ。
その女の子の名前は、ミーニャ。
そう、レクスの妹だよ。
僕はミーニャを
助ける事が出来なかった・・・
あの日、僕はいつものお礼に、と思って
ケーキを持っていってあげたんだ。
彼女のたんじょうびだったからね。
ミーニャをおどかしてやろうと
先に部屋にしのびこみ、
タンスの中に隠れていた。
だけど・・・
その日は様子がちがった。
家の人の悲鳴、争うような物音。
おそろしい悲鳴・・・
何かおきていることは、わかっていた。
でも、僕は・・・
外に出る事ができなかった。
物音がおさまって、
タンスの戸を開けたとき・・・
・・・彼女がいた。
冷たくなって。」
「僕は・・・無力だ。
自分が情けない。」
「あ、待ってくれ
ティア!」
「実は・・・僕はあの時見ていたんだ。
犯人を。
ただ・・・どうしても
信じられなくて・・・
いや、認められないというべきか。
・・・こわいんだよ。
確認するのが。
あの事件のとき、
家で見た人陰・・・そいつは
・・・2本の剣をもっていた。
そう、父グスタフと同じ剣を。
犯人が僕の父、
グスタフかもしれないんだ。
・・・ユミル、
お願いがある。
いっしょに父さんのところに
来てくれないか。
・・・やっぱり確認したいんだ。」
△はい
【デュラン】
「・・・ありがとう!」

・剣術道場
【グスタフ】
「デュラン、それにティア。
どうした? めずらしいな。」
【デュラン】
「父さん!
・・・一つ聞きたい事があります!
・・・」

【グスタフ】
「何!?
デュラン、貴様。
このグスタフが、あの事件の犯人と
うたがうのか!」
【デュラン】
「僕は見たんだ!
確かにあなたはあそこにいた!」
【グスタフ】
「・・・」
【デュラン】
「・・・」
【グスタフ】
「この、たわけがぁっ!」
【デュラン】
「くっ!」
【グスタフ】
「・・・地下訓練場に来い!
もはや言葉で語る必要はあるまい。」
【デュラン】
「わかりました。
父さん、もしも、僕が勝ったら
本当のことを、話してください。」

・剣士の間
【デュラン】
「うぐっ!」
【デュラン】
「まだ・・・まだぁ!」
「くうう!」
「僕は・・・もう・・・
逃げない・・・」
【グスタフ】
「どうしたティア、
まさか、そのバカ息子に肩入れする気か?」
△はい
【グスタフ】
「ふっ、どいつもこいつもバカ者ばかりだ。
・・・来い!」
グスタフと勝負。
【グスタフ】
「・・・ワシの負けだ。
ティア、
そしてデュラン。
確かにあの日、ワシはあそこにいた。
あの家の住民は・・・
ワシの古い友人にして、
カレイラ王国の外交官。
彼は帝国のヴァルド皇子と
和平条約をすすめていた。
・・・だが、それを望まぬ者が
いたらしい。
ワシが呼ばれ、あの家に来たとき、
すでに惨劇がおきていた。
あれは・・・魔物のしわざだった。
それを送り込んだのは誰だかわからぬ。
ワシは残っていた魔物を倒し、
そして魔物をあやつる者を探した。
あの日。
ヴァルド皇子も暗殺されかけたと聞く。
・・・すべては陰謀だったのだ。
戦争をもたらすためのな。
デュランよ。
無力さを感じたのは、おまえだけではない。
この父もまた、あの事件を思い出し、
剣の腕をみがいてきた。
・・・ふっ。」

・デュランの家
【デュラン】
「僕はあの日以来、父を疑い、
自分の無力をなげいてきた。
・・・だけど、それじゃいけない。
そうだよね。
うん!
この事は、レクスにも伝えてあげよう。
ティア、ありがとう!
僕は強くなるよ。
本物の勇者になるんだ。
大好きな人を二度と失わないためにね!」

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